「生命の起源」ついに明らかに? その想像以上にシンプルなメカニズム

「生命の起源」ついに明らかに? その想像以上にシンプルなメカニズム

「膜なくして進化なし」

液滴が細胞の大きさまで成長したあと、まるで細胞のように分裂する傾向があったという。

基本的に環境さえととのえば生命そのものはわりと簡単に発生するらしい。というのが僕のイメージ。というのも生命の誕生は40億年前と言われていて地球が冷えてすぐ誕生しているからだ。しかし、そこから細胞が進化して多細胞生物が生まれる(20~10億年前)までには気の遠くなるような時間がかかっている。
実に生命誕生から20億年から30億年の時間が必要なのだこちらの方がものすごく時間が必要だとわかる。すなわち生物そのものはわりと簡単に誕生するがそのしくみを洗練させ複雑化するにはべらぼうに時間がかかるということだ。多細胞生物誕生からカンブリア爆発(6億年~5.5億年前)

40億年前(生命誕生)-20億年前(多細胞生物)-6億年前(動物群)-現代

ただ一旦複雑化がはじまると爆発的に複雑になってゆく傾向もある。

しかしこれは 細胞や遺伝子レベルの複雑化というのが目に見えないだけで40億年前に誕生した生物と多細胞生物が出現する直前の単細胞生物ではきっと20億年分の時間の蓄積があるわけだからそれこそ、カンブリア爆発初期にうまれた生物群と現在の哺乳類をはじめとする動物群とおなじくら(いやそれ以上に)いかけはなれた存在であるのだろう。同じだけの時間がながれているということは同じだけの変化が(目に見える見えないは別として)起こっていると考えるのが自然だからだ。

また複雑化した動物の生活も実は多層的であってつねに細胞レベルの活動=遺伝子レベルのやりとりもものすごい勢いで行われていると考えるたほうがいい、それがさまざまな疾病や同時に進化をもたらしている。たとえばインフルエンザウィルスに感染する。などということも実は進化の一ステップだと考えるとぼくたちは毎年毎年、毎日毎日 遺伝子レベルでの脅威と進化(遺伝子の混合)を外部から受けているのだと考えられる。

人類と気候の10万年史

温暖化の云々を勉強しようとおもってその前に地球の過去はどんなだったの?
ってのが前提知識になるのではないか?という考えからこの本を読んでみたらびっくし…
こんなことになっていたとは

僕たちは 氷期 と 間氷期 という言葉は聞いたことがあるが その性質についてはあまりよく理解していない。
なんとなく氷期は寒くて、間氷期は暖かい程度の理解であろう。
しかし、氷期の特徴は寒いことではなくむしろ世界的に気候が安定しない事なのだ、あたたかな年があったかと思えば平均気温で3度くらい寒い年が何年もつづいたりする。不安定な気候の問題点はそのような状態では「農耕」が不可能であるということだ、すなわち来年に何を植えたらよいかが決定できないのだ。

それに引き替え間氷期は温暖であると同時に気候が安定しており来年もほぼ今年と同じような温度、降水量を繰り返す。かりに冷夏や干ばつがあっても3年も5年もそれがつづくという事は稀である。(たまにあるがそれは火山の影響など原因がある程度はっきりしている)

すんわち直近の1万年あまりは間氷期であり温暖で気候が安定しているから農耕が行えるようになりそれで文明が発達したのだ。
人間の叡智によって農耕が発明されたわけではない。実は5万年前でも気候が安定していれば農耕は行われたはずなのだ、しかし氷期には気候が安定せず物理的に農耕が行える条件がなかっただけなのだ。この1万年の文明の発達は人間の努力ではなく気候が安定していたという偶然の産物であるとうことがわかる。

結局のところ再び氷期が訪れて気候が不安定になり温暖だったり寒冷だったり、また5年も寒冷な気候が続きまた温暖になるなんて事が繰り返されるようになるといまの食糧生産は壊滅的被害をうけて継続する事が困難になるだろう。そして食糧不足を原因に現代文明は崩壊するかもしれない。

つまり氷期というのはそのような危険をはらんだ大災害をもたらす気候条件なのだ。「温暖化」とかどうでもよくなる話である。
そして一般に間氷期は数千年だが、現在の間氷期は1万1600年続いている、いつ氷期にモードが変わってもおかしくないのだ。

核戦争と同程度に氷期は危険なのだ。

脳のなかの天使 (V.S.ラマチャンドラン)

ラマチャンドランと言えば脳のなかの幽霊 (角川文庫)が有名ですが、その続編になります。

視覚を基点に「ミラーニューロン」そして「自閉症」から「言語」「芸術」さいごに「意識」へと話題は移ってゆきます。非常に広範囲の内容が一冊に集約されていますが基本に臨床があるので、「仮説」ではあってもとても説得力のある内容になっています。

「脳の中の幽霊」や「脳のかなの幽霊、ふたたび」を読んだ人はマストです。

あるいはアントニオ・R・ダマシオの 感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ 等を読んできた人もマストだと思います。

未来授業 養老孟司 (2011)












最後のQ&A:

生徒:「お話を聞いていてひとつ質問なんですけど、
    先生にとって死ぬというのはどういう事なんですか?」

養老:「私もね、亡くなった方とずーと直面してきましたからよく考えました
    で、ついに出た結論は、そりゃ考えても無駄だって事です…
    (ここから先はいつもの養老節であります)」